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年賀状

 四日前、今年の木枯らし一号が吹いたと、気象庁から発表があった。いよいよ冬の到来である。これから年末まで、何をするでなくとも、なにかと気ぜわしい。新年を迎えるための伝統的な行事も、来月初旬には早々に始まる。

 一般家庭で、一番早くに始まる年始年末の準備というと、年賀状の用意ではないだろうか。何事も簡便にすます傾向が年々強まる中、発行枚数が減少しているとはいえ、それでも四十億を超える年賀はがきが売りに出されるそうだ。

 私は毎年、必ず元日に届くように年賀状を発送している。自分が元日にもらうとうれしいからである。中には、この年賀状のやりとりだけが、消息を伝える唯一の手段になってしまっている人もいるが、だからこそ年頭のいの一番に届けたいのだ。年賀状にその人へのメッセージを添える時、そしていただいた年賀状を見る時に、その人との思い出を振り返る。これが何より楽しい。「年賀状だけの関係なら出す必要がない」と考える人もいるようだが、それはあまりにも「人の縁」の機微を理解していないというものだ。例え一筋の糸でも、他人様との繋がりはあったほうがよい。そもそも、その人と出会う確率はどれほどのものであったか。同じ時代に生まれ、なんらかの繋がりがなければ、知己を得ることなどできないのである。それをわざわざ絶ってしまうなど、もったいないではないか。

 そういうわけで、毎年十一月も末になってくると、年賀状の絵柄や文言をどうするか考え始める。どうせなら見て楽しんでもらえるものにしたい。家族の話題にでもなれば、なおよろしい。かといって、年齢も年齢だから、あんまり可愛すぎるものも駄目だ。お正月らしい華があり、伝統も感じさせつつ、ユーモアあるものにしたい。パソコンを使って年賀状を作るようになってからは、その辺り、かなり自分の好みで自由自在にできる。わざわざ専用ソフトなど買う必要もない。ワードとアクセスがあれば、年賀状作りはラクチンだ。

 来年は私にとって、あらゆる意味で新たなスタートとなる年になる。今年は、その事をお伝えすることがメインの年賀状を作ることになるが、それを見て、みんなはどう思うだろうか。それを考えるだけでも、楽しくなってくるのだ。

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