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初冬の公園

 今年は気温が高めの秋だったせいもあり、街場は今紅葉のベストシーズンを迎えている。

 うちの近所の公園も、初冬の済んだ青空を背景に銀杏の黄色や広葉樹の赤茶色が混ざり合い、思わず足を止めてしまうほどの絵画的な美しさを見せている。我が家のベランダに植えているつつましやかなブルーベリーの木も、来る長い冬の前にして、全身を美しい赤で染めた。それもまた、青空によく映える。春は個々が美しいが、秋は全景が美しい。

 これが過ぎると、自然界からは一挙に色が消えていく。常緑樹や南天やシクラメンなどの一部を除けば、枯れ木が景色を支配する。色彩的には味気ないが、晴天の日、葉を落とした広葉樹の細い枝越しに空を見ると、繊細な銅版画を見ているような気がして、これはこれで冬でしかのぞめない景色であり、楽しみである。

 四季の移ろいを見るに、花草木に勝るものはない。そして手近な美しさとしても、これに勝るものはないのである。

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