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ネットでの情報発信

 吉野家とケンタッキーフライドチキン。誰もが知っているファーストフードチェーンで、立て続けに騒動が起きた。ここのところ、飲食・食品業界のニュースというと、表示や原材料の偽装と相場が決まっていたが、今回はそれとは関係ない。アルバイトが起こした事件である。

 吉野家は、アルバイトが「テラ牛丼」なるものを厨房で作った様子を携帯電話の動画撮影機能で撮り、それを動画閲覧サイトにアップロードしたことから始まった。その様子が、取り扱っている食品を無駄にし、なおかつ衛生的に問題がある状態だったため、映像をみた消費者から本社にクレームの電話やメールが殺到したらしい。

 一方、ケンタッキーフライドチキンは、アルバイトをしている高校生というのがSNSで「油でゴキブリを揚げた」と書いたのを切っ掛けに、まずは本人のSNSブログが炎上、それが2ちゃんねるに飛び火したようだ。

 これらの事件は、ネット社会だからこそ発生した事件といえる。だが、その背景には、行為の結果への想像力の欠如という、昔ながらの構造が存在している。例えば、冬山にスキーに行くのに、TシャツとGパンしか用意しない人間はいないだろう。それと同じで、ネット利用にも、それなりの準備と心構えが必要である。ところが、そんなこともわからずに、不用意な行為をした結果、行為以上の報いを受ける結果になってしまったわけだ。本人たちは、自分たちのしたこと、書いたことがこれほど反響を呼ぶなど、想像もしていなかったのだろう。とにかく、あまりにも幼稚である。

 結局、吉野家のアルバイトには何らかの処分が下され(内容は明らかにされていないが、解雇である可能性が高い)、ケンタッキーフライドチキンのアルバイトは社会を騒がせた責任を取るとして高校を自主退学したそうだ。後者の場合は、アルバイトは校則で禁止だった上、SNSに喫煙している写真をアップしていたそうで、必ずしも事件だけが影響しての退学でもなさそうだが、いずれにせよ高すぎる代償になったのは言うまでもない。

 さすがにここまで馬鹿な行為をすることはないが、情報発信への自覚という意味においては、もって他山の石とすべきなのかも知れない。

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