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柿の木と蜜柑の木

 先日、北関東の農村地帯に行くことがあった。

 広い田畑に点在する農家。その庭には必ずと言って良いほど柿の木と蜜柑の木が植えられてあって、それぞれ美しい実をたわわに実らせていた。熟した柿の赤みを増した柿色と、蜜柑の黄金色が、色彩の消えつつある景色の中では一際映えて見える。

 軒先に干し柿を下げている家も少なからずあり、そこには懐かしい日本の風景があった。

 とはいえ、私は町育ちの人間。心にある原風景はというと、実は小汚いコンクリートの箱のような団地であり、とてもではないが情緒豊かな田舎の風景など望むべくもない。だから、晩秋の農村風景に懐かしさを感じるのは、本来おかしいはずだ。一体、どこでこのような感性をすり込まれたのか。不思議と言えば不思議である。

 そんな事を考えながらも、その風景に心が安らぐのは間違いないのだから、なにも理屈などいらない。なくなって欲しくない日本の一つである。

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